
最近オンラインで占星術を学び始めました!
これまでブログで少しずつ占星術について書いてきましたが、そもそも西洋占星術って何?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
「占星術って難しそう」「ホロスコープってどうやって読むの?」そんなことを思っている方のために占星術の基本を詳しくまとめてみました。
これを読めば、ホロスコープの読み方や占星術で重要なことを理解することができますよ!
占星術初心者のかた、基本が知りたいというかたのお役に立てたら嬉しいです。
それでは早速行ってみましょう!
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西洋占星術とは何か?

西洋占星術とは、星の配置によって、地球上の出来事や人間に対して様々な影響を及ぼしているという考えのもとに作られた占い方法です。
古くから人と星とを結びつける営みがこの世界にはあったんですね。
そして、太陽・月をはじめとする10個の天体がどの星座にあるのか、天体同士の角度なども含めて総合的に読んでいきます。
その天体の位置を把握するための図を、ホロスコープといいます。
現代西洋占星術

私が学んでいるものも、基本的に世に出回っているメジャーな占星術も、正式には「現代西洋占星術」といいます。
そういうと、現代西洋占星術は古典占星術や伝統占星術が引き継がれてきて、それをブラッシュアップしたものと思われがちですが、そうではありません。
現代西洋占星術は、新たな世界観を元にオリジナルな世界をアラン・レオという人物が立ち上げました。

ちょっとびっくりですよね!
私も伝統的なものがずーっと続いてきてるのだと思っていました。
日本で親しまれている占い方法では、もっともポピュラーなものと言えるでしょう。
朝のテレビ番組でも12星座占いというのをよくやっていますよね。あれも現代西洋占星術の一種です。
12星座占いと西洋占星術の違い

では雑誌やテレビでよく見る12星座占いと西洋占星術とでは何が違うのでしょうか?
西洋占星術は、上記のようにホロスコープというものを用いて、10天体がどの星座にあるのかや
天体の角度など細かく、より詳しく見ていくものです。
一人ひとり全く違うのが特徴になってきます。
それに対して、12星座占いはその人の「太陽星座」だけを切り取ったものになります。

だから12通りの分類しかないんだよね。
みなさんは自分の星座を知っていると思いますが、それは生まれたときに太陽がどの星座に位置していたかというものになります。
ですが、実際は天体は10個もあるので、それぞれに星座があるのです。

今まで自分の星座だと思ってたものは太陽星座だったんだね。
ほかにもあと9つの星座をもってるんだ!
例えば、私は太陽星座はさそり座ですが、月星座はおうし座になります。
そんな感じで、みさなん10天体分の星座をお持ちなのです。
ですので、西洋占星術に比べると12星座占いはいくらかおおざっぱなものになります。
より詳しく自分を知りたいと思うのであれば、占星術師にホロスコープを見てもらう方がいいでしょう。
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ホロスコープに描かれた真実の自分を知りたい方はぜひ申し込んでみてくださいね♡
ホロスコープの見方
ホロスコープは占いたいとき、その瞬間に10個の天体がどの位置にあったかを示した図です。
天体図とも呼ばれますし、「星の地図」なんていうとロマンチックですね。

この図を見ても「はて?」といった感じですが、見かたがわかればそんなに複雑ではありません。
天体(惑星) | 円の中にある10個のマークが天体です。 |
星座(サイン) | 円の一番外側のマークが星座です。 |
ハウス | 円の中の12本の線で分割されたお部屋です。真ん中の数字。 |
アスペクト | 天体をつないでいる赤と青の線です。 |
これらの情報を組み合わせて読み解いていきます。
ホロスコープは生年月日と生まれた時間と場所で作成しますが、生まれた時間がわからない場合にはお昼の12時に設定して作成します。
ホロスコープを無料で作成するサイトはこちら

占星術のチャートとは
占星術のチャートとは、ホロスコープの図のことですが、以下のように大きく2つにわけられます。
- 生まれたときの空模様(出生図)=ネイタルチャート
- 今の空模様(経過図)=トランジットチャート

ここで重要なポイントは、実際の星空と
占星術で使うチャートは別ものということなんです。

え?実際の星空を読んでるんじゃないの?
本物の星座はサイズもまちまちで観測しにくいということから、占星術師が便宜上、等間隔に分けた「黄道12宮」というシステムを作ったのです。
黄道12宮とは、チャートの一番外側のサインが書いてある部分です。
下図↓でサインと書いてある部分のこと。
この星座のマークが書かれている外側の12個の部分が黄道12宮です。

立体的な星空をこのように平面図にしたものを「チャート」というんですね。
10個の天体が12分割したエリアのどこに位置するのかを示しています。
天体(惑星)が表す意味

占星術には10個の天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)が出てきます。
星占いというと星座に注目しがちですが、実は一番の主役は天体です。
10個の天体は必ずどの人のホロスコープにもあるので、「太陽がない」「月がない」ということはないので、安心してくださいね♪
それでは、まずその主役たちの意味を理解しましょう。
天体 | 意味・とらえ方 |
太陽(☉) | 自分らしさ・社会に打ち出す自分 |
月(☾) | 素の自分・リラックスした自分・無意識 |
水星(☿) | 知性・コミュニケーションの取り方 |
金星(♀) | 愛・美的センス・人生の楽しみ・喜び |
火星(♂) | 意欲・行動力・外へ飛び出すエネルギー |
木星(♃) | 拡大・発展 |
土星(♄) | 制限・課題・乗り越えるべき試練 |
天王星(♅) | 変革・創造 |
海王星(♆) | 夢・理想の拡大・目に見えない世界 |
冥王星(♇) | 破壊と再生・生と死・変容 |
そして、太陽との距離によってそれぞれ次のように分類されます。
太陽・水星・金星・月・火星 | 個人・心・潜在意識をつかさどる天体 |
木星・土星 | 社会・外の世界をつかさどる天体 |
天王星・海王星・冥王星 | 時代・集合的無意識をつかさどる天体 |
星座(サイン)が表す意味

10個の天体が主役(舞台に立つ役者)だとすると、サインは役者がまとう衣装のようなものです。
天体がどんな特徴や性質を持っているかを表したりしています。
それではサインの意味を見ていきましょう。
また、ここではサインを守護する「支配星」というものも一緒に書いておきました。
星座 | 支配星 | 意味・とらえ方 |
牡羊座(♈) | 火星(♂) | 常に突き進む・開拓者 |
牡牛座(♉) | 金星(♀) | 安定志向・五感で確かめる |
双子座(♊) | 水星(☿) | 好奇心旺盛・コミュ力高い |
蟹座(♋) | 月(☾) | 感受性豊か・世話好き |
獅子座(♌) | 太陽(☉) | 華やか・目立ちたがり屋 |
乙女座(♍) | 水星(☿) | 繊細・サポート力がある |
天秤座(♎) | 金星(♀) | 社交的・バランス感覚がよい |
蠍座(♏) | 火星(♂)または冥王星(♇) | 秘めた情熱・深い愛情でつながりたい |
射手座(♐) | 木星(♃) | 楽天的・理想を求める自由人 |
山羊座(♑) | 土星(♄) | 現実的・責任感がある |
水瓶座(♒) | 土星(♄)または天王星(♅) | 独創的・博愛主義 |
魚座(♓) | 木星(♃)または海王星(♆) | 感受性豊か・芸術家 |
ホロスコープを見ると、一つのサインにたくさん天体が入っているところと全く入っていないところがあります。
全く天体がないサインは、そのサインの意味と関係ないというわけではありません。
見方としては、ハウスのカスプ(境界線)で調べることができます。
ハウスのカスプにあてはまるサインの「支配星」の意味を見てみましょう。

例えば上の例でいくと、5ハウスは天体が入っていませんが、ハウスのカスプを見ると「水瓶座」と書いてありますね。水瓶座の支配星は「土星」または「天王星」だなという風に見ていきます。
サイン区分(2区分・3区分・4区分)
サインについては12個バラバラに覚えていくのはなかなか大変です。
そこで、同じような性質ごとにわけた「区分」という考え方があります。
区分の特徴を覚えていけば、星座の意味や性質も覚えやすくなります。
次の表のとおり、2区分・3区分・4区分の3つにわかれます。

もう少し特徴を詳細にすると以下のような感じです。
2区分 | 男性宮:能動的・外向的 女性宮:受動的・内向的 |
3区分 | 活動宮:物事をスタートさせることが得意 固定宮:物事を定着・地道に発展させることが得意 柔軟宮:物事を変化させたり、調整することが得意 |
4区分 | 火:前向きで積極的な情熱家 地:落ち着きのある努力家 風:社交的で行動力のあるムードメーカー 水:感受性が強く優しいアーティスト |

こうして整理してみるとわかりやすいね!
ハウスが表す意味

天体が役者、サインが衣装だとするとハウスは舞台・場面です。
天体の特徴が、どんな場所でどのように働くのかを表しています。
天体がないハウスでも、サインは12通り対応しているので、それぞれの場所(12ハウス)にサインの示す働きが対応しています。
ハウス | 意味・とらえ方 |
1ハウス | 自分の性格・容姿・人から見られている自分の姿 |
2ハウス | 自分が所有するものへの価値観・金銭感覚 |
3ハウス | 自分の置かれてる環境や周囲との関わり方 |
4ハウス | 家庭環境や居場所・家族との関わり方 |
5ハウス | 自己表現や恋愛の方法 |
6ハウス | 適した働き方・健康 |
7ハウス | パートナーシップや人間関係の築き方 |
8ハウス | 継承・相続するものや人との深い関わりから得るもの |
9ハウス | 海外との関わり・学習・哲学 |
10ハウス | 仕事・職業・社会との関わりや活躍の仕方 |
11ハウス | 友達・仲間との関わり方 |
12ハウス | 無意識や自分を守る場所 |

天体×サイン×ハウスで組み合わせたら
いろいろなことが読み解けそうだね。
解釈は無限大!自分の個性を発揮していこう!
ジオセントリックとヘリオセントリックの違い
私が学んでいる占星術も一般的なものも「ジオセントリック」といいます。
ジオ=地球・ヘリオ=太陽・セントリック=中心という意味です。
- ジオセントリック:地球が真ん中で天が動く天動説「わたしからみた宇宙!」
- ヘリオセントリック:太陽が真ん中で地球が動く地動説「宇宙から見たわたし!」

ふむふむ。もうちょっと詳しく教えてほしいな。

どういう視点で見ているものか、どんな風に使われるか
もう少し詳しく説明するよ。
- ジオセントリック:人間・肉体の視点で宇宙を見る。現実的な人間としての生き方をあらわしている。占い師にとっても使い勝手がよい。
- ヘリオセントリック:宇宙からの視点で人を見る。なぜ地球にやってきたのかという抽象度が高い、スピリチュアル的な目線で見ている。
ジオセントリックは自分を中心に解釈していて、ヘリオセントリックは客観的視点というところがポイントです。
ジオセントリックは自分の考え方や物のとらえ方など自分のことがわかるため、自己分析をするのに合っているんですね。だから、こちらの方がよく使われるのだと思います。
そして、もっとも違うのは「月星座があるかないか」です。

ヘリオセントリックには月星座がありません。対してジオセントリックでは、月は心を表します。
そこには私たちの生きづらさの原因や心の制限、うまくいかない原因があるのです。つまり、どうやって乗り越えていけばいいかも見出すことができるのですね。
自己分析に最適なジオと客観的で全体の中の自分という立ち位置を確認できるヘリオ。どちらの視点も大事だと私は思います。
占星術の歴史から見えてくること
占星術には4000年の歴史があり、天動説と地動説の時代をまたいで語り継がれてきました。
- 占星術には4000年の歴史がある。
- 何度も崩壊したり批判されたりしている。
- 形を変えて受け継がれている
5~11C:キリスト教の時代がやってきて、「占星術は神を冒涜している」と言われて崩壊の時代が訪れます。
11~13C:占星術が復興。ここで「宇宙の中心は太陽」と提唱したコペルニクスの登場です。天動説から地動説への転換を迎え、世の中の価値観が大きく変わりました。
17C:占星術は再び批判されます。
1860年~1917年に現代西洋占星術の祖である「アラン・レオ氏」が独自の宇宙観を打ち出します。

いくつもの時代を語り継がれてきた占星術ですが、現在メジャーに使われている現代西洋占星術は天動説がベースになっています。つまり非科学的なんですね。
コペルニクスが天動説をひっくり返してもなお、占星術には天動説が残っているのです。
この歴史から感じ取れることは、これだけ衰退や批判があっても長く続いてきたという事実。
それだけ人は星の中に自分を見出したいという欲求があったんですね。

科学や統計で証明しようとすることよりも人類が大切な何かを求めて受け継いできたというこの事実。それこそが重要なことだと思います。
いま占星術に興味を持ったり学んだりしている私たちも、その大きな流れの一員です。
先人たちが築いてきた知恵を活かしながら、自分なりの世界観を表現していけたらいいですね。
まとめ ~古代からの星と人との営みを受け継いでいこう~

だいぶ長丁場の説明になってしまいましたが、いかがでしたか?
基礎的なことはだいぶ理解できたでしょうか?
占星術の歴史でも語ったように、古代から人は「星と人とを結び付けたい」「輝く星空にロマンを感じる」という生き物だったのですね。
どんなに批判されても、衰退しても4000年もの間続いてきた占星術ってすごくないですか?
その時代ごとに学び伝える人がずーっと何千年もつながってきたのだなぁと思うとなんだかすごく大切にしていかなきゃいけないものに思えます。
今このブログを読んで下さっている方も占星術に興味があるのだと思います。
長い歴史の中の一員として、一緒に占星術を学び伝えていくことができたなら、これほど嬉しいことはありません。

ぜひこれからも一緒に占星術を学び、
楽しみながらクリエイティブに読み解きつつ
人生に生かしていきましょう!
それでは、また~

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